リカレントニューラルネットワークによる「みんなの日本語」文字ベースモデル デモ

このデモでは recurrentjsライブラリ を使用して Javascript で深層リカレントニューラルネットワーク (RNN) や LSTM ネットワーク を 学習することができます。 このデモでは 一般的な 自動誤差逆伝播がサポートされているので,任意の式グラフを設定することができます。

このデモでは 入力として 文章データを扱い 文字ごと に 文章を記憶することを学習します。 すなわち RNN や LSTM は 入力文字と それまでの時間ステップ からの 文脈 (隠れ層が扱う) を取り 系列内 の次の文字を予測します。ここでは一例を紹介します。

上の例では 深層 RNN が描かれています。すべての文字にはバックプロパゲーションで学習可能な 「文字ベクトル」 が関連付けられています。 この文字ベクトルは (学習可能な) 行列 と ベクトル との 乗算によって 第1 隠れ層表現 (黄色) に結合されます。 次に 第 2 隠れ層表現 (紫色) に結合されます。 最後に出力空間 (青) に結合されます。 出力空間は データ内の 文字数 に 等しい次元数を持ちます。 各次元は系列内の 次の 文字の確率を与えます。 すなわち このネットワーク は 常に次の文字を予測するように訓練されます。 実際には ソフトマックス関数と,損失関数として交差エントロピー損失を使用しています。 学習中に追跡する指標は パープレクシティ perplexity と呼ばれます。 ネットワークがシーケンスの次の文字を見て,どれだけ予測と異なっていて,驚くのかを表します。 例えば、パープレクシティ (錯乱度) が 4.0 であれば ネットワーク が 次の文字候補として 4 つの文字 を予測していることを示しています。 パープレクシティの最小値,すなわち最良の場合は 1 となります。 検証テスト時には 貪欲な探索方法 で 文字ごとに反復的に予測を行っています。 将来的にはより洗練された方法 (例えばビームサーチ) を実装するかもしれません。

下では「みんなの日本語」全テキストをつかったデモになっています

入力文:
制御 オプション:

パープレキシティが爆発して大きくなるようであれば,学習率を小さくしてみてください
訓練時の情報:
学習率: 徐々に緩める必要があるかも知れません
出力のサンプル:
Softmax 温度: 低めの温度に設定にすると それらしい予測単語 が が 生成 されます。 その場合には, おそらく 同じ高頻度語 が数多く出力されることになります。高めの温度に設定にすると 低頻度語語 は 出てこなくなります。ですが 非単語が多く出現します。
最大値を与える値を貪欲探索した出力結果:
モデルの保存と読み込み (JSON ファイル)
下のテキスト領域により,学習させたモデルのパラメータを JSON ファイルとして書き出したり,読み込んだりできます。

訓練済モデル:
下のボタンで学習済みモデルを読み込んで 学習後期の段階 で 予測がどのように見えるかを確認することができます。 訓練済モデルは 1 層 100 台 の LSTM で 10時間訓練されています。 下のボタンをクリックした後、約 3.0 にパープレキシティの急落を見るべきであり 予測がより良いものになるのを参照してください。